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マンションのZEH化に注目!ZEH-M Orientedとは?

コラム 2023.11.29

環境にやさしく、住む人にも快適なZEH住宅。
戸建てを中心に導入が進んできましたが、マンションもZEH化が進んでいます。

ZEH化が進めにくかった高層マンションのために、定義が導入された「ZEH-M Oriented」では、どんな暮らしができるのでしょうか。
性能のよいマンションで快適に暮らしたい!とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもZEH(ゼッチ)とは?

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略。
下記の要素を組み合わせた、省エネで環境にやさしい住宅です。

  • 「高断熱」でエネルギーを極力必要としない
  • 省エネ」性能の向上で消費電力を抑え、エネルギーをうまく使う
  • 太陽光発電などでエネルギーを創る「創エネ」

冷暖房や換気、給湯、照明で消費されるエネルギーを減らし、太陽光といった再生可能エネルギーで、使うエネルギーをまかないます。

 

ZEH-M(ゼッチ・マンション)とは?

これまで戸建て住宅を中心に進んできたZEH普及ですが、これからはマンションのZEH化も進んでいくでしょう。
ここでは、マンション版ZEHである「ZEH-M」について解説していきます。

ZEH-Mとは?

「ZEH-M」とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション」の略。
いわゆるマンション版のZEHのことで、次の4つのタイプがあります。

  • ZEH-M(ゼッチエム)……1~3階建で目指す基準
  • Nearly ZEH-M(ニアリーゼッチエム)……1~3階建で目指す基準
  • ZEH-M Ready(ゼッチエムレディ)……4~5階建で目指す基準
  • ZEH-M Oriented(ゼッチエムオリエンテッド)……6階建以上で目指す基準

またマンションでは、住棟(専有部分+共用部分)と住戸(専有部分)によっても評価が分けられます。

住棟での評価における目指すべき水準 住棟での評価 住戸での評価
断熱性能

※全住戸で以下を達成

省エネ率※共用部を含む住棟全体で以下を達成 断熱性能

※当該住戸で以下を達成

省エネ率※当該住戸で以下を達成
再エネ除く 再エネ含む 再エネ除く 再エネ含む
1~3階建 ZEH-M 強化外皮基準(ZEH基準) 20% 100%以上 ZEH 強化外皮基準(ZEH基準) 20% 100%以上
Nearly ZEH-M 75%以上100%未満 Nearly ZEH 75%以上100%未満
4~5階建 ZEH-M Ready 50%以上75%未満 ZEH Ready 50%以上75%未満
6階建以上 ZEH-M Oriented 再エネの導入は必要ない ZEH Oriented 再エネの導入は必要ない

ZEHの普及促進に向けた政策動向と令和5年度の関連予算案」を参考に作成(※1)

ZEH-M Orientedの定義が導入され、マンションのZEH化を後押し

マンションが高層になるほど、省エネ率の基準が緩んでいるのには理由があります。
マンションでは、戸数に対し太陽光発電の設置面積が少ないため、高層になるほど使うエネルギーを「創エネ」でまかなうのは、むずかしい現状があるからです。

そこで、6階建以上で目指す基準としてZEH-M Orientedが定義され、マンションのZEH導入が後押しされました。
つまり、ZEH-M Orientedは、「太陽光発電などでエネルギーを生み出さなくても、断熱性がZEH基準を満たし、使うエネルギーを20%削減することで認定されるマンション」ということになります。

ZEH-M Orientedは「こどもエコすまい支援事業」という補助金の対象ともなっていました。(2023年9月に受付終了)(※2)
国や自治体も、省エネ性の高い住まいづくりを推進しているため、高い省エネ性能を客観的に証明できると、補助の対象となりやすいのです。
ZEH-M Orientedは、もし将来的に別の支援策が出た場合に、有利になる可能性もあるでしょう。

ZEH-M Orientedで暮らす4つのメリット

ZEH-M Orientedに認定されたマンションでは、具体的にどんな暮らしができるのでしょうか。
ここでは、ZEH-M Orientedのマンションで暮らす3つのメリットを見ていきましょう。

夏は涼しく、冬は暖かい

高断熱仕様のマンションは、外の熱を室内に伝えにくいため、冬の寒さや過酷な暑さから私たちを守ってくれます。
一般的なマンションに比べ空調の効率がアップし、夏は涼しく、冬は暖かいのがメリットです。
冬の朝、布団から出られない時間も減るかもしれません。

安定した室温で、家族の健康を守る

高断熱仕様のマンションでは、健康的でイキイキと暮らせます。
安定した室温を保ちやすいため、どの部屋も快適だからです。

真冬に暖かいリビングからお風呂へ移動したときにヒヤっと感じることも減り、体への負担も軽減されるでしょう。

光熱費ダウン

光熱費を抑えた、家計にもやさしい暮らしができます。
エネルギー20%削減を目指し、高断熱仕様やエネルギーの消費を抑える設備の導入で、使うエネルギーを減らせるからです。

ZEH-M Orientedに認定されたマンションは、一年中快適な室内環境で生活でき、さらに光熱費も削減できる、まさに理想のマンションと言えるでしょう。

住宅ローン控除で優遇される

新築住宅は大きく「ZEH水準省エネ住宅」「省エネ基準適合住宅」「省エネ基準に適合しない住宅」の3つに分けられます。

<2024年・2025年入居>

借入限度額 控除率 控除期間
ZEH水準省エネ住宅 3,500万円 0.7% 13年
省エネ基準適合住宅 3,000万円 0.7% 13年
省エネ基準に適合しない住宅 控除なし

令和4年度税制改正の大綱を参考に作成(※3)

省エネ基準適合住宅の借入限度額が3,000万円のところ、ZEH水準省エネ住宅は3,500万円。
つまり、最大で24.5万円の年間控除を受けることができるのです。

13年間の総控除額は、最大で318.5万円。
一般的な省エネ基準適合住宅は最大273万円なので、45万円以上も多く控除される計算になります。

ZEH-M Orientedに認定されたマンションは、一年中快適な室内環境で生活できるだけでなく、光熱費を削減し、住宅ローン控除で優遇される、まさに理想のマンションと言えるでしょう。

ZEH-M Orientedはどんな工夫がされている?

20%の省エネを実現した快適な生活のために、ZEH-M Orientedで採用される断熱方法や高効率設備の一例を紹介します。

外壁断熱 外壁全体に断熱材を入れ、快適な空気を逃さない。

空調の効率もアップ。

エコジョーズ ガスの消費量を抑えながら、効率的にお湯を沸かせる。
魔法びん浴槽 しっかり断熱された浴槽とフタでお湯が冷めにくく、追い炊きに使うエネルギーを削減できる。
節水シャワー ほどよい刺激の浴び心地を実現したノズルの開発で、節水が可能。

高性能、高効率な設備を搭載したZEH-M Oriented認定マンションは、光熱費も抑えながら暮らせる、住み心地バツグンのマンションです。

戸建て住宅では、ZEHの重要性が認知されはじめ、ZEHの普及が進んでいます。
マンションでも高層階に対応するZEH-M Orientedの基準ができ、住みやすさとともに資産価値の証ともなっていくでしょう。

エンクレストガーデン福岡はZEH-M Orientedに認定!

福岡市でマンション購入をご検討中の方に、朗報です。
すでに販売を開始している、中央区小笹の「エンクレストガーデン福岡」は14階建て。

ZEHが普及する時代の流れを考え、6階以上のマンションで目指す基準となるZEH-M Orientedの認定を受けられるよう、こだわりぬいて設計されました。

ZEH-M Oriented認定を受けている「エンクレストガーデン福岡」について詳しく知りたい方は、地下鉄「六本松」駅2番出口から徒歩3分のところにあるマンションギャラリーにぜひお気軽にお越しください。
ZEH-M Orientedに認定されたマンションのこだわりや、高性能設備を間近でご覧いただけます。

参考
※1 ZEHの普及促進に向けた政策動向と令和5年度の関連予算案
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001595787.pdf
※2 国土交通省こどもエコすまい支援事業について
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000215.html

お問い合わせは、
「エンクレスト ガーデン福岡」
マンションギャラリー

営業時間 / 10:00〜18:00

定休日 / 毎週火・水曜日(祝日除く)