騒音ストレスの少ない暮らし|知っておきたいマンションの遮音性と対策
コラムマンション購入ライフスタイル 2025.12.22

マンションで快適に暮らすためには、立地や間取りと同じくらい「音の問題」を理解しておくことが大切です。
集合住宅では、隣の住戸からの生活音や、自分の出す音がどれくらい周囲に届いてしまうのかによって、日々の満足度は大きく変わります。
静かで落ち着いた暮らしを実現するためには、漠然としたイメージで物件を選ばず、建物の構造や騒音の基準といった正しい知識にもとづく判断が欠かせません。
本記事では、マンション購入の基礎知識として、騒音の基準や音が響きにくい構造の選び方、さらに入居後の対策や万が一の際の対処法について、体系的に解説します。
マンション選びの確かな判断基準として、ぜひお役立てください。
マンションで“騒音問題”が起こる理由

マンションに住んでみると、上の階の足音や椅子を動かす音、隣室のテレビや会話の声、さらには外を走る車の音など、想像以上に多くの“音”が身のまわりに存在していることに気づきます。
特に気になりやすいのは、次のような音です。
- 上階の足音や椅子を動かす音(床衝撃音)
- 隣室からのテレビ音や楽器の音(空気音)
- 屋外から伝わってくる交通音や周囲の生活音
こうした音が問題になるのは、単に「うるさい」という感覚だけではありません。
睡眠の質が低下したり、作業への集中が途切れたりと、生活のリズムや心のゆとりにまで影響が及ぶ可能性があるからです。
近年はリモートワークの広がりもあり、自宅で過ごす時間が増えたことで、住まいに求める「静けさ」への意識がより高まっています。
騒音の基礎知識|デシベルで理解する生活音と音の種類

ここからは、音の大きさを示す単位とマンションで起こりやすい音の知識について説明します。
主な生活音のデシベル目安
マンションで起こる「音の問題」を理解するために、音の大きさを表す単位であるデシベル(dB)を知ることが大切です。
デシベルを基準にすることで、日常にあるさまざまな音の大きさを客観的に比較できます。
たとえば、
- 20〜30dB:ささやき声・深夜の郊外
- 40〜50dB:図書館・静かなオフィス
- 60〜70dB:掃除機・騒々しい街頭
さらに80dBを超えると、地下鉄の車内やピアノの演奏音に匹敵する大きさです。
一般的には、50dBを超えるあたりから生活の中で「少し気になる音」として感じられ、長時間続くとストレスの原因になると言われています。
60dBを超える音が頻繁に響くと睡眠や集中の妨げになりやすく、70dBに近づくと不快感を覚える人が一気に増えます。
マンションで問題になりやすい騒音の種類
音がマンションでどのように響くのかを左右するのが、「音の種類」です。
日常生活で問題になりやすい音は、大きく分けて2種類あります。
1.床衝撃音
足音や椅子を引くときの振動、物を落としたときの衝撃など、床に加わった衝撃が建物内部へ広がっていく性質の音で、固体音に分類されます。
マンションで最もトラブルになりやすい代表的な騒音といえます。
2.空気音
テレビの音、会話、音楽、さらには外を走る車や通行人の声など、空気中を伝わって聞こえる音のことを指します。
壁・天井・窓といった建物の仕様によって伝わり方が大きく変わります。
マンションでは、床衝撃音は床の構造や厚み、空気音は壁や窓の性能によって影響を受け、建物のつくりがそのまま音の感じ方につながります。
騒音トラブルを避けるためにも、これらの違いを理解しておくことが大切です。
後悔しない! 騒音が起こりにくいマンションを選ぶ3つの条件

暮らし始めてから音の響きに悩まないためには、物件選びの段階で「構造」と「環境」に注目することが重要です。
特に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
1.構造は「鉄筋コンクリート(RC)造」一択
マンションの遮音性は、使用されている構造材の“重さ”と“厚さ”によって大きく左右されます。
木造(W造)
日本の気候に合う通気性の良さが魅力ですが、材料そのものが軽いため振動しやすく、話し声などの生活音が隣室へ漏れやすい傾向にあります。
鉄骨造(S造)
骨組み自体はしっかりしていても、壁や床に軽い素材が使われることが多いため、建物の揺れや床の振動が音となって伝わりやすいケースがあります。
鉄筋コンクリート造(RC造)
コンクリートの比重が大きく、壁や床が厚いため、空気音・衝撃音ともに優れた遮音性を発揮します。
分譲マンションではさらに厚い仕様となるケースも多く、静かな住環境を求める方に適しています。
静音性を重視するなら、まずRC造の分譲マンションを軸に検討することをおすすめします。
2.「スラブ厚」と「二重床」を確認する
同じRC造でも、内部仕様によって遮音性能は大きく変わります。
特に重要なのが「スラブ」と呼ばれるコンクリート床の厚みです。
スラブ厚は厚いほど静か
上下階を隔てるコンクリートの床板(スラブ)は、一般的に200mm前後が標準とされます。厚みが増すほど、子どもが跳ねたときのような重い衝撃音が伝わりにくくなります。
二重床・二重天井で振動をカット
床材をコンクリートに直貼りせず、間に空間を設けて施工する「二重床」や、天井に空間をつくる「二重天井」は、空気層がクッションとなって振動の伝わりを抑えます。
「エンクレストガーデン福岡」の床スラブは約250〜300mmと、一般的な分譲マンションの仕様よりも厚く設計されています。
この十分な厚みにより、上階から伝わる重い衝撃音を抑え、日常生活の中で感じる騒音ストレスを軽減できる構造となっています。
さらに、配線・配管スペースを確保する目的で二重床・二重天井を採用しており、この空間がクッションの役割を果たすことで、振動や音の伝わりをより一層抑えてくれます。
3.「音の原因」から離れた立地環境
どれだけ構造が優れていても、外部の騒音源が近ければ静かな暮らしは難しくなります。
建物の性能と同じくらい重要な立地について、 次の2点をチェックしましょう。
幹線道路や線路との距離
車の走行音や電車の通過音は避けにくいため、一本奥まった立地かどうかが重要です。
周辺にある音の緩衝帯
マンションの周囲に「公園」や「緑地帯」がある場合、それらは静かな場所であるだけでなく、遠くの音を和らげる空間的なゆとりになります。
「エンクレストガーデン福岡」は、都心へのアクセスが良い一方で、周囲には緑が残る落ち着いた環境が広がっています。
利便性と静けさを両立したい方にとって、立地面でも魅力の大きい住まいといえるでしょう。
住み始めてから実践できる、音の特徴別・防音の工夫

構造が良いマンションを選んでも、集合住宅である以上「マナー」と「対策」は大切です。
ここでは、3つの音のタイプ別に、効果的な対策をご紹介します。
① 足音や椅子を動かす音(床衝撃音)
対策:厚手のラグ・カーペット・脚カバー
硬い床材ほど響きやすい衝撃音を防ぐには、床に「柔らかい素材」を敷くのが鉄則です。
特にリビングや子供部屋には厚手のラグやコルクマットを敷くことで、足音などを吸収できます。
また、椅子を引く時の「ギギーッ」という摩擦音も響きやすいため、椅子の脚にフェルトシールや脚カバーを付けましょう。
これらは階下へのマナーであると同時に、室内の反響音を抑える効果もあります。
② 隣室からのテレビ音や楽器の音(空気音)
対策:家具の配置を工夫する
壁越しに聞こえる声やテレビの音は、空気を通じて届きます。
そのため、隣接する壁側に背の高い本棚やタンスを置くことがおすすめです。
本や洋服が吸音材の役割を果たし、壁を通して伝わる音を和らげる効果が期待できます。
③ 道路や人通りの外部騒音
対策:遮音カーテン・隙間対策
車の走行音や話し声など、外からの騒音の多くは、窓(サッシ)から侵入します。
ガードするためには、厚手で密度の高い素材の遮音カーテンを取り入れましょう。
カーテンで床までしっかり覆えば、音が入る隙間をより減らすことができます。
このように、音の種類に合った工夫を取り入れることで、マンションでのストレスはぐっと減らせます。
建物の性能や周辺環境に加えて、日々のちょっとした工夫を積み重ねることが、快適な暮らしへの近道です。
もしも騒音が気になったら? 適切な対処法

万が一、騒音トラブルに遭ってしまった場合、当事者同士での直接交渉は避けましょう。
感情的になり、大きなトラブルに発展するリスクがあります。
分譲マンションには、しっかりとした「管理会社」と「管理組合」が存在します。
「いつ、どんな音がしたか」を記録したうえで、管理会社へ状況を伝えて対応を依頼しましょう。第三者の立場から冷静に対処してくれる「管理体制の安心感」も、分譲マンションならではのメリットです。
静かで穏やかな暮らしと利便性を両立する「エンクレストガーデン福岡」

一般基準を上回るスラブ厚で遮音性を高め、さらに二重床・二重天井で振動の伝わりをガード。
エンクレストガーデン福岡は、構造段階から日常の音の悩みを軽減する工夫が随所に施されています。
利便性の高い立地でありながら、緑に囲まれた環境が外部騒音を和らげ、暮らしに落ち着きをもたらします。
静かで穏やかなマンションライフを求める方に、ぜひ検討いただきたい住まいです。
敷地内には24時間営業の小型スーパー「TRIALGO」もオープン予定で、日々の暮らしに安心と快適さが加わります。
天神や博多駅へのアクセスも良く、また周辺の教育施設も整っており、現在の住まいからの住み替え候補として、ぜひお勧めしたい物件です。
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